劇場版SHIROBAKOを見て封印されていた将来の夢が呼び醒まされてしまった。

こんにちは。
ふらろです。

昨日チネチッタ川崎でSHIROBAKOを見てきました。
去年のコミケで前売り券まで買っていたのに、今更です。
コロナのせいだよ。


いや懐かしいですねSHIROBAKO
オープニングの、夜明けの武蔵野アニメーションの絵が思い出されます。
あ、今回アニメそのものの感想とかは書くつもり無いです。
でもとても良かったので、あと何回か見たいですね。
続編制作決定に期待して…。


あれは大3の終わり頃だったかな。特に将来の夢もなく漠然と社会の歯車になって残りの人生すり潰していくんだろうなと考えていた頃。
何度目か分からないけどSHIROBAKOを見返していて、改めてアニメって良いなと思うと同時に、制作の仕事ってカッコいいなと思ったんです。
まぁ今CM制作なんですけど。
これまで就活等で語ってきた志望動機って、演劇部で脚本監督やってたら演出より制作をやってみたいと思ってしまった〜とか、経営学部が楽しかったからこれからも様々な業界や企業の活動を肌で感じていたい〜とか、そういうのだったんですよね。
でも、実際"制作"という仕事の存在を知ったきっかけはSHIROBAKOで、当時の僕は「金の回りの悪いこの業界を変えてやりたい」とか割と本気で考えていました。
でも就活の合同説明会なんかに顔を出してみると、アニメ業界のあまりの賃金の低さに臆してしまいます。
天下の○-1 Picturesでこれかよ!と。
あっ…これ浪費家の自分ではとてもやっていけない…と。
それでプツッとアニメ業界で働きたいという思いはたち消えてしまうんですが、制作というお仕事への興味は無くならず、他にピンとくる仕事もなかったので、あたかも始めから広告制作をやりたかったかのように自他に言い聞かせて今の仕事に就きました。

人並み以上に自分に都合の悪いことは忘れてしまう性格…というか頭がお花畑なので、昨日まで本当に忘れていたんですよね。
忘れ去られし記憶がフラッシュバックしてしまい困惑する、そんな劇場体験でした。

でも、当分は今の仕事を続けると思います。
制作の仕事を全部覚えられて、それを平均以上の精度と早さでこなせるようになってからですかね、転職は。
予算管理、スケジュール管理、クオリティの管理。
制作の仕事はこの三本柱だと言われています。SHIROBAKOでは加えて「作品を完成させること。それを世に送り出すこと」が強調されていましたが、大枠ではスケジュール管理のことですよね。(文脈的にそういう話ではなかったけれど)
基本は抑えておかないと異業種ではやっていけなさそう。
というか、今の自分ではとてもあの有能すぎる宮森にはなれない。

 

「クオリティを人質にするんじゃねえ!」
TV版SHIROBAKO#21、制作の平岡が宮森にキレるシーンです。
リテイク出すのは作監とかなのに、スケジュールが押すと責任を問われるのは制作。
その理不尽さは、業種は違えど僕も既に感じています。
「先回りできたら制作の勝ちだよ」なんて先輩は言っていましたが、そこまでやれる日はまだ遠い気がしています。


今の気持ちを忘れないうちにここに認めつつ、しばらくまた忘れておきたい。
本当は別にやりたいことがあるけど、今の環境で頑張るしかない。みたいなドロドロした感情を抱えていたくないので。

それでは。