長時間労働は人を変える。

土日休みに自室のベッドにこもり物思いに耽っていると、今までの自分はどこにいったんだろう、今の自分は何者なんだ、と思ったりする。小中高大と一貫して自堕落で朝寝坊だった自分が、今では七時だろうが夜明け前だろうが平気で起きるようになったからだ。それは勿論授業と仕事とでは遅刻への危機感が違うが、それだけではないように思える。老人が早起きになりがちな現象が早くも来ているというならそれはそれでいいが、原因は朝ではなく夜にあると僕は踏んでいる。


端的に言えば、朝の時間より夜の時間がほしいからだ。朝数時間うだうだ寝ている時間より、夜、一人で趣味に勤しんだり友人と談笑する時間に重きを置きたいからだ。だから、身体が悲鳴をあげても朝起きてなるべく早く仕事を済ませようとする。フレックスの概念を知ったときは「なにそれ寝放題じゃん」とワクワクしたものだが、今では早め早めに行動するようになった。
これは定時退社している人たちには理解できない行動心理かもしれない。労働時間の長さは嘆くべきことだが、元来自堕落な僕にとっては、その嫌すぎる長時間労働の弊害を避けるべく、意図せず規則正しく手の早い人間へと舵を切った。

 

キモくてクサくて自己管理のできないオタクこそ、忙しい職場でヒィヒィ言っておけばいいのかも知れない。
都内のオフィスで地上の夜景の一つになっている体育会系の日焼けした元パリピ営業マン達こそ早く家に帰ったほうがいい。私怨を言えば、君たちが家にいてくれたほうがむしろ僕も気が休まる。

 

それでは。